章 784

私は玄関で張慶偉を見かけた。彼は会話の間中眉をひそめ、私の視線に気づくと深いため息をついた。

その後、彼はタバコを一箱手に取り、隣の寝室へと姿を消した。

私は宋芳玉とここで互いの素晴らしい感覚に浸っていた。

だが、今張慶偉が寝室に戻った後、窓辺でタバコを吸いながら外を虚ろに見つめていることなど知る由もなかった。

彼は私と宋芳玉が見せる愛情表現に耐えられなかったのだ。

かつて二人は恋人同士だった。今私が腕に抱く女性は彼の最愛の人だったのだ。しかしあの時、彼は大切にすることを知らず、失ってからは二度と宋芳玉を手に入れる資格を失ってしまった。

今でも彼女を無私に助けているとはいえ、張慶偉は宋芳玉...