章 789

宋芳玉は入口に立ったまま彼を見つめていた。

張慶偉はタバコを吸いながら宋芳玉に目もくれず、灰を床に無造作に落としているのを見て、宋芳玉は部屋に入り、灰皿を手に取り張慶偉の手の届く場所に置いた。「さっきの女は誰?」

「ソープ嬢だ」

「あなた、まさか風俗に行ったの?劉杰が私のところに来てるのに売春婦を呼ぶなんて、私に当てつけてるの?こんなことしたら、彼に私たちの生活が乱れてると思わせるわ。そんなことしたら、彼はもう私と一緒にいてくれなくなるわよ」

「彼がどう考えるかは彼の問題だ。忘れるなよ、お前は既婚者で、家には真面目な旦那がいるんだぞ。さっきのお前の様子は、まるで彼と恋愛してるみたいだっ...