章 1013

「これらの言葉は明らかに柳さんに向けられたものよ。あなたに関わることだからこそ、平兄がこれほど取り乱すのよ」

「何年も平兄がこんなに怒り狂うのを見なかったわ。あんたが平兄と対立した前回以来ね」

張平が林川のために柳さんと剣を交えた場面を思い出し、心が少し温かくなった。

ウズラは続けた。「もし別の誰かが現れたなら、平兄はそこまで怒らなかっただろうけど、柳さんが黒閻王を差し向けたのがいけなかった。これは間接的に、柳さんがあなたに殺意を抱いていることを他人に知らせたも同然。だから平兄はああいう反応をしたのよ。でもこれでいいわ。ここ数年、柳さんは平穏な生活を送りすぎて、自分の半分の縄張りが誰によ...