章 1015

「こういったことは、全て予想できたことだ。張平という人間について、本当に何と評価すればいいのか分からない。子供の頃のこと覚えてるか?一度、俺たち二家族で食事をした時、俺の父さんと君の父さんが張平のことを話していて、君の父さんが言った言葉が今でもはっきり覚えている。武侠小説の一節を引用して、『金鱗は池中の物に非ず、一たび風雲に遇えば龍と変ず』と」

「本当に、君のお父さんは人を見る目が特別鋭いと思う」

「その言葉はすっかり忘れていたんだけど、張平を見てから、また思い出したんだ。それにウズラや、あの何となく不気味な蛟龍もだ。この二人を見れば分かるよ、どちらも張平の下で腕利きの重要な部下だってこと...