章 1084

一時間以上ゆっくりと湯につかり、のんびりと体を起こして、バスタオルに着替えた。従業員の案内で五階へと向かう。エレベーターを出たところで、林川は従業員を呼び止め、ポケットから玉の飾りを取り出して渡した。「あなたの譚社長はいますか?彼に会いに来た……うーん」林川は少し考えてから続けた。「友人が会いたいと伝えてください。この玉を渡せば、彼が私を訪ねてくるはずです」

従業員は玉を受け取り、微笑みながら答えた。「かしこまりました、少々お待ちください」

林川は適当にソファに腰掛け、フルーツジュースを注文して、ゆっくりと待ち始めた。

数分も経たないうちに、エレベーターのドアが開き、金縁の眼鏡をかけたス...