章 262

「入らないで!お風呂に入ってるの!さっき酔ってて、気づかないうちに何か落としちゃった」

王珊珊は泣き声を混じえて叫んだ。

王の母と林川の二人は、たった一枚のドア一つ隔てただけの距離にいた。

林川の全身の毛が逆立ち、手足も緊張で強張ったが、下半身のそれは逆に大きく膨らんでいた。恐怖と興奮が入り混じった複雑な感情は、言葉では言い表せない。

数秒の沈黙の後、王の母が口を開いた。「早く済ませなさい。相談したいことがあるの」

王珊珊は小さな声で言った。「絶対に入ってこないでね」

母親は不機嫌そうに叱った。「入れないだなんて、あなたが裸でお風呂に入る姿なんて見慣れてるわよ。小さい頃はお母さんが体を洗ってあ...