章 35

手に持った靴下、全て林川の子孫たちだ。林川はちらりと見て、盥に放り込んで洗い始めた。

洗面所の外では、秦悦と唐菲菲の二人がキャッキャと戯れ合っている。

何度か洗って、きれいな水ですすいだ後、林川は水を絞り、盥を持って外へ出た。唐菲菲と秦悦の二人は果物を食べていて、林川が汗だくで出てくるのを見ると、秦悦は果物の皿を持って林川の側に歩み寄った。

彼女はくすくす笑いながら言った。「林川、ありがとう」

林川は口を開いた。「大したことじゃないよ」

さっきのことは、二人とも暗黙の了解で忘れることを選んだ。

彼女は爪楊枝で刺した果物を林川の口に運んだ。まるで仲の良いカップルのように。

ベランダ...