章 362

二人は目を合わせるとすぐさま顔を伏せ、手近なタオルを掴んで体の水滴を拭き取り、外へと歩き出した。ベッドに倒れ込んだ林川は自分を落ち着かせようと、目を閉じて眠りについた。

秦悦は小さくため息をつくと、静かにベッドに横たわった。

この期間、鼎盛バーに全精力を注いでいた林川は疲れ果て、すぐに朦朧と眠りについた。

真夜中に目を覚ました林川は喉の渇きを覚え、水を一杯飲もうと思った。林川は寝起きが非常に面倒くさがりで、トイレに行きたくて我慢できない時か、喉がカラカラになった時しかベッドから出ない。そうでなければ、喉が渇いていても空腹でも、せっかく溜め込んだ睡魔を壊したくないので、起き上がって騒ぐことは避け...