章 417

林川は腕をほぐしながら、時間を確認した。

午前三時を過ぎたころ、外の騒がしさが次第に収まってきた。林川は横を向いて唾を吐き、声を潜めて言った。「やるぞ」

白枫は何も言わず、さっさとガスボンベを持って外へ向かった。二人はそれぞれボンベを一つずつ手に、バーを出て雲上摇へと直行した。林川は背水の陣の勇気で三爺に教えてやるつもりだった。自分より強情な奴もいる、そう簡単には飲み込めないとな。

この通りはひっそりとしていて、時折通りかかる二、三人が林川と白枫を不思議そうな目で見ていた。

雲上摇バーの入り口に着くと、すでに店の扉は閉まっていて、中の様子は窺えなかった。白枫がバールでシャッターをこじ開け、上...