章 44

「お前、秦悦を見た途端、視線で彼女を食い尽くすようで、目もとろけるほど色欲に満ちてたじゃない」

「それに、さっきホントに見えてないなら……」

そう言いながら、唐菲菲は林川の側に歩み寄り、しなやかな小さな手でズボン越しに林川の股間をぐいっと掴み、妖艶な眼差しでもみもみしながらくすくす笑った。

「なぜ反応してるの?さっきから信じられなくて、わざと試してみたのよ」

林川は唐菲菲に言われて言葉を失い、心の底から冷え切った気分になった。

唐菲菲は何かを思い出したように、林川の目が見えるという事実を確認した以上、昨夜彼女と張平がソファーで密会していたことも…。

彼女は目を見開き、頬に素早く二筋の赤みが...