章 496

一筋の煙が立ち上り、林川は誤って吸い込まないよう、息を止めて横に位置をずらした。

この代物は腸を貫く毒、死んでも林川は手を出さない。

一度手を出せば、一生人間でも幽霊でもない存在となり、数え切れない苦しみを味わい、最期はより悲惨な死を迎える。中毒になった時点で、もはや人間とは呼べないのだ。

杨莉は目を閉じ、深く一息吸い込むと、体を震わせながらソファに寄りかかり、小声で呟いた。「私、飛んでる…気持ちいい…」

大げさな反応に、林川は目を見張った。

彼女の体は震え続け、顔を上げ、小さな手をスカートの中に入れ、何かをしている。数秒後、彼女は口から悲鳴を上げ、体を弓なりに曲げた。

林川は動かず、同情の目...