章 512

秦悦の完璧な丸みを帯びた長い脚を見て、林川は体が火照るのを感じながらソファに座り、時折チラチラと視線を送った。彼女は何事もなかったかのように振る舞い、リンゴを剥いて林川に差し出した。

彼女が立ち上がった瞬間、林川は一瞬だけ覗いた秘密の谷間を素早く捉えた。彼女は大きめの白いTシャツ一枚だけを着ていて、大きく動くと当然見えてしまう。

林川は彼女から受け取ったリンゴに「ありがとう」と言った。

秦悦はくすくす笑いながら林川を見つめた。「何を考えてるの?」

林川は慌てて首を振り、心虚ろに旭兄のことを考えていたと言った。

彼女は林川の高く張ったところに目をやり、問い返した。「本当に旭兄のこと考え...