章 520

「今回は適当にリフォームして数日で開業できるというわけにはいかないな。さっき中に入ってみたが、どこもかしこも酷いありさまだ」

林川はタバコに火をつけ、彼に尋ねた。「お前はバーを荒らしたあの連中が、三爺の仕業か、それとも旭兄貴のものだと思うか?」

白楓は確信が持てない様子で口を開いた。「はっきりとは言えないけど、十中八九は旭兄貴がやらせたことだろうな。三爺の『雲上揺』は前回あの謎の連中に荒らされてから、大分おとなしくなってる。裏では俺たちのバーの前にこっそり糞を撒くような嫌がらせはしてくるけど、一定の度合いは守ってるんだ」

「奴も分かってるさ、もし俺たちのバーを荒らしたら、俺たちが本気を出して奴...