章 530

「林川は口を閉ざして黙っていた。少なくとも、彼は林川に銃を持って人を殺すよう唆しているわけではなく、この方法で林川にある種の精神を伝えようとしていたのだ。

違法かどうかについて、林川の頭の中は金儲けでいっぱいで、将来のことは将来考えればいい。

もし一生貧しく生きることになるなら、林川は刑務所に入る方を選ぶだろう。

家財道具もない生活を経験したことがなく、一杯の卵スープを何人かで分け合って食べる光景を目の当たりにしたことがなければ、「貧困に怯える」という言葉が、貧しい人間にとってどれほど悪夢のようなものかを理解できないだろう。

最も絶望的なのは、この貧困が変えられないかもしれないこと、ずっと続...