章 571

「すべての情報は、楊潔のところから聞き出したものだ。楊潔という女は尻軽で、俺だけじゃなく、他の男も誘惑していた。俺が彼女に優しくしたのは、目的があってのことさ」

「後になって、彼女は俺の誠意を感じたのか、俺に対する警戒心も薄れてきた。女というのは一度恋に目がくらむと、何でもやってのける。俺は彼女に三爺を裏切らせ、内緒で三爺の金で仕入れをさせ、それから俺たちで別々に売りさばいて、得た利益は全部俺がだまし取った。楊潔には、十分な金が貯まったら、この街を出て、見知らぬ場所で暮らそうと言ってた」

「彼女はそれを信じ、その目標に向かって頑張っていた。ただ、彼女は知らなかった。その金はとっくに俺が使い...