章 587

「白枫は笑っているのに泣いているより見苦しい顔をしていた。林川を見つめながら言った。

「川兄貴、俺たち間違ってるんじゃないか?最近やってきたこと、暗すぎる。俺の限界を超えてる気がする。普通に喧嘩したり、人を脅したりするくらいなら何でもないけど、俺たちがやってることは、もう人殺しと強盗だぞ」

林川は首を振ったが何も言わなかった。今や後戻りできない道に踏み込んでしまった。いつか諦めてしまったら、全ての努力が水の泡になる。そうなれば林川はまた何も持たない林川に戻り、張平と秦悦の『施し』で生き延びるしかなくなる。

両親に対する罪悪感で胸がいっぱいで、現実から逃げ出し、自分が引き起こした状況を見るた...