章 588

「特に慣れないってこともないわ。お金が稼げるなら、それでいいの。川兄、私たちがお酒を一箱売ったら、固定の歩合がもらえるって言ってたこと、まだ有効なの?」ルルは笑顔を浮かべながら頷いて言った。

「俺が言ったことは、いつだって有効だ」と林川は答えた。

そう言うと、林川は皆を見回して続けた。「みんな、手元の仕事は一旦置いて、オフィスに来てくれ。少し話があるんだ」

そのオフィスは改装の際に、林川が特に工事チームに空けておくよう指示したものだった。

一行は林川についてオフィスに入った。中の装飾はシンプルで、ソファが数脚と、向かい側に事務机があり、その上にはパソコンが一台置かれていた。バーには現在...