章 640

林川は店主の前に歩み寄り、焼き鳥屋台の料理を指さした。「全部一人前ずつ頼むよ。それと酒も。純度の高いやつで」

店主は笑いながら答えた。「かしこまりました、少々お待ちください」

十数分後、林川と秦悦の前にはたくさんの料理と数本の白酒が並べられていた。何のブランドかも分からないその酒は、一口飲むと喉から足の先まで辛さが走る、まったく大げさでもない代物だった。秦悦はテーブルの料理には手をつけず、白酒の瓶を手に取ると、必死に口へと流し込んだ。

普段なら、こんな飲み方は完全に自分の命を粗末にするもので、林川は必ず止めに入るはずだ。だが今夜に限っては、林川は珍しく何も言わず、ただ横で秦悦を見守ってい...