章 698

鋭利な軍刀が、一気に楊じいさんの小指を切り落とした。

血が噴き出し、楊じいさんは顔を上げて悲痛な叫び声を上げた。その目は血走っていた。傍らの女性はあまりの恐怖に言葉を失っていた。

林川は再び力を込めて、薬指に向かって切り下ろした。

あっという間に二つの指が床に落ち、林川は旭兄に目配せして、楊じいさんを離すよう合図した。「行くぞ、病院に連れて行け。処置が終わったら、俺たちは出て行く」

旭兄は床に倒れている楊じいさんを見て、意地悪く笑った。「お前の自業自得だ。これからまた賭け事して赤ん坊に迷惑かけてるのを知ったら、ぶっ殺してやる。そうしなきゃ俺がお前の孫でいいぜ」

彼は楊じいさんを床から引き上げ、...