章 702

「外は一変して、高層ビルが立ち並んでいる。大都会に立ち、無一文の私は茫然と行き交う車を見つめていた。この数年間、飲食店の店員をしたり、警備員をしたりしてきた」

「最後に出会ったのは碧水浴場のオーナーだった。彼が私を拾ってくれたんだ。私の体格を気に入り、刑務所に入っていたと聞いて。それから私に数人を連れて、彼のために場を仕切らせた。続いて城中村へ行って色の良い身を落とした女たちを選び出し、彼女たちを騙して浴場で働かせ、徹底的に搾取し、支配した」

話し終えると、旭兄はため息をついた。「そうやって何年か手伝ううちに、私も希望を失い、完全にチンピラになっていた。みかじめ料を取り、人を殴り、あらゆる悪事...