章 73

「じゃあ」秦悦は一人で前へと歩き出した。

林川は彼女がある大人のグッズショップに入っていくのを目の当たりにし、思わず目を見開いた。

なるほど、だから彼女は林川にここで待っていろと言ったのか。そういう場所に行くのに、彼を連れて行くのが恥ずかしかったんだろう。彼女の認識では、林川は耳が聞こえているのだから、もし一緒に入ったら、何か聞かれでもしたら気まずいだろうし。

林川は唾を飲み込み、心の中で落胆した。彼女は自分で大人のおもちゃを買って自己処理するくらいなら、一度でも自分に満足させてもらおうとしないのか。林川は確信していた。もし彼女が一度でも林川にさせてくれれば、薬を飲んででも彼女を満足させ...