章 734

数歩も歩かないうちに、下半身に反応が出始めた。股間に、わずかに小さなテントが張っているのが分かる。

「小川、どうしたの?」

周夢涵が小声で尋ねた。

妄想に浸っていた林川は、彼女に呼ばれて冷静に返答した。「どうしたって何が?」

彼女は好奇心から聞いてきた。「歩くとき、なんで背中丸めてるの?具合悪いなら、もういいよ。帰りましょ。今でも私を背負う気があるのか見てみたかっただけ」

林川は少し気まずくなり、頭を振って大丈夫だと言った。今の彼女は以前より細くなったとはいえ、しなやかで魅力的な体つきで、背負えばそれなりの重さがある。

林川はビールを二本も飲んでいて、自分で歩くのも難しいのに、まして...