章 735

林川は彼女を名残惜しそうに地面に降ろした。目の前の挑発的な体つきを見つめると、股間が大きく膨らんでいた。

周梦涵はすぐには離れず、林川の膨らんだ部分に一瞥をくれた。闇の中でも、彼女の頬が薄く赤らんでいるのがかすかに見えた。その場の気まずさに言葉も出ず、思わず体を後ろに引いた。

「あの、明日待ってるから……」

そう言い残すと、彼女は慌てて身を翻して去っていった。

林川はその場に立ち尽くし、遠ざかる彼女の後ろ姿を見つめながら、欲望に身を焦がした。彼女のシルエットが闇に消えるまで視線を送り、ようやく目を離した。手を鼻に当てて嗅ぐと、まだ彼女の香水の香りが残っているような気がした。

柿の木に...