章 781

ただ、彼女の手に握られたスタンガンが林川をひどく警戒させた。一度蛇に噛まれた者は十年間縄を見ても恐れるというわけだ。

「姗姗?」

林川は小声で呼びかけた。もし彼女に気があるなら、チャンスがあるかもしれない。頭の中は真っ白な肌のイメージでいっぱいだった。彼女は鼻から「うん」と一声鳴らした。その響きは林川への返事というよりも、快感を感じた時の吐息のように聞こえた。

林川はもう口の中の唾をほとんど飲み干していた。心の中で葛藤しながら、彼女の滑らかで白い太ももをじっと見つめ、視線が大きな手になって隅々まで撫で回せたらと願わんばかりだった。

テレビ画面では激しいシーンになり、林川は目玉が飛び出し...