章 815

「以前の私は、自分より三歳も年下の男性と付き合って、彼の彼氏になるどころか、彼に嫁ぎたいなんて考えが浮かぶ日が来るとは、思ってもみなかった」

林川にそう告げると、彼女は静かにバーの中へ歩いていった。

林川は思わず彼女の色っぽい後ろ姿に目を向けた。白楓が彼女に夢中になるのも、彼女でなければならないという様子も無理はない。

林川は楊莉と接触したことがある。彼女は男心を掴むのが上手い。特に白楓のような半人前の若者は、ちょっとした手管で魂を奪われてしまうだろう。

林川自身も秦悦にそうやって魅了されたのではないか?

彼らが全員中に入ってから、ずっと壁に寄りかかって様子を見ていた旭兄がゆっくりと近づいてき...