章 833

「俺のトランクには全部雷管が入ってるんだぞ。どうだ、信じねぇか?」

林川は軽く笑った。「冗談はよしなよ。鉱山で使う雷管なんて、許可書も必要だし検査も厳しいのに、お前になんか渡すわけないだろ」

ウズラ兄貴は目を吊り上げて立ち上がった。「くそっ、鉱山だってのは...」

彼は目を見開き、何かを思い出したように、急に黙り込んだ。

すぐに落ち着きを取り戻し、にやにや笑いながら林川を見た。「このクソガキ、俺の言葉を引き出そうってか?」

林川は眉をひそめ、じっとウズラ兄貴を見つめた。ウズラ兄貴は俯いて、林川の目を見ることができなかった。数秒後、彼は林川をちらりと見て、林川がまだ自分を見ていることに気...