章 869

「行こう、早く行こう」と林川は手を振った。

仏爺は秦悦を背負い、二人はゆっくりと立ち去った。

林川はまるで体から力が抜けたように、無力に座席に寄りかかった。車内は静かで、誰も話さなかった。しばらくして、黙々君が弱々しく「どこに行くの?」と尋ねた。

旭兄は冷静に「バーに戻る」と言った。

「小川、ちょっと話そう。今回のお前のやり方は、度を越えていたぞ」

帰り道で、林川は我慢できずにウズラ兄に電話をかけた。電話に出るなり、向こうは騒がしい様子だった。ウズラ兄は不機嫌に「このガキめ、何をしようとしてるんだ?」と罵った。

林川は心の中で少し恐れを感じ、小さな声で「あの、ウズラ兄さん、兄貴は大丈夫ですか?...