章 903

林川はソファに座り、特に何も言わず、気分も優れなかった。浩子が口を開いた。「服は脱がせるな。彼女を洗面所に連れて行って、温かいお風呂に入れろ。夜は生姜湯でも飲ませろ。さっき俺たちが遅れていたら、大変なことになってたぞ」

浩子は仕方なさそうにタバコに火をつけ、テーブルの上のリンゴを手に取った。「この娘も可哀想だな。孤独で寂しくて、それで薬物依存までしちまって」

旭兄は笑いながら言った。「人のせいにはできないさ。自分から手を出したんだから、覚悟はしておくべきだった。俺はよく悶油瓶たちに言ってたんだ。女と賭博と麻薬、女は触れてもいいが、絶対に賭博と麻薬に手を出すなと。俺はお前らより早く社会に出て...