章 925

外に出てみると、廊下にはかなりの数の警官の姿があった。兔兔の言った通り、これだけの警察が来たのに、一人も捕まえていないのだ。逸舟のスタッフも少なくなく、警察の後ろについて回っている。服装から見て管理職あたりだろう。

林川は携帯を取り出し、鶉に電話をかけた。向こうはすぐに出て、尋ねてきた。「小川、そっちはどうなってる?くそ、さっきは死ぬかと思ったぞ。ちょうどやってる最中に、警察が来たって知らせがあったんだ」

林川は大笑いした。あの場面を思い浮かべると、心の中で他人の不幸を喜んでしまう。さっきはきっと、行為中だった連中が焦って萎えたんだろう。こういう場所で遊ぶ人間は、たいてい顔の利く人物ばかり...