章 931

「危機の時、平兄貴が俺を助けてくれたんだ。運が良かったのかもしれない、その日は平兄貴と同じシフトだったからな。それからというもの、俺はよく彼と一緒にいるようになった。平兄貴は若くて力もあるし、頭も良かったから、あっという間に小隊長になった」

「俺の他に、蛟龍もその時に知り合った。俺たち数人で小さなグループを作って、最初は穏やかな日々で、誰も俺たちに手を出そうとはしなかった。毎月の給料は、少し自分で残して、あとは全部実家に送金してた。平兄貴について、俺も大きく変わった。彼の影響で、随分と大人になったよ」

「一番仲が良かった時は、『ヤング&デンジャラス』みたいに、義兄弟の契りを交わして、血を混...