章 1170

少女は望遠鏡を手に取り、一瞥してから頷いて言った。「確かにあなたの言うとおりね。でも、さっきあなたたちのロケットランチャーが、あっちの大きな船に向けられているのを見たんだけど、どうして?」

「ああ、それは焦点を調整していただけですよ。狙いを定めようとしてね。私たちが無辜の人を殺めるわけがないでしょう」男は笑いながら言ったが、その瞳には一筋の欲望の色が閃いた。

もちろん、それは単なる欲望ではなく、目の前の少女の美しさに対する渇望だった。

とはいえ、彼はただ思うだけで、今この場では何もする勇気はなかった。

「それなら、始めましょうか」このとき、もう一人の少女が微笑んで、指先で遠くに赤いランプを...