章 537

先ほど三子は電話で郑伊健にこの老徐の並々ならぬ特異性について報告していた。

しかし郑伊健が再び老徐を目の当たりにした時、それでも大いに驚かされた。

三子には老徐の頭上に漂うあの霧気の規模や色が見えなかったが、郑伊健にはそれがはっきりと見えていたのだ。

老徐の頭上に漂うあの霧気の塊はおよそ一メートル四方ほどの大きさがあった。

しかも、その上にある気運の苗木は、三十センチほどではなく、一メートル以上もあり、まるで一筋の滝のように老徐の頭上に垂れ下がっていた。

だが郑伊健でさえ、老徐の頭上の色ははっきりと見分けることができなかった。

なぜならあの霧気は常に赤橙黄緑青藍紫の七色に絶え間なく変化し続け、...