章 659

「まったく老徐の予想通りだな」趙友徳は部下に向かって命令を下した。「老徐の連中以外は、容赦するな」

「元昊の親分はどうします?」

「ふん、あいつの目に今の俺が映っているとでも思うのか。同じように叩き潰せ!」

趙友徳は自分の別荘で部下に指示を出しながら、もう片方の大きな手を隣にいる賈丹丹の胸に伸ばし、彼女の柔らかな双丘を揉みしだいていた。

賈丹丹は心の中で嬌声を上げながらも、同時に自分の将来について思案していた。

元々彼女は張冕側の駒として巴東県に送り込まれ、趙友徳を失脚させるはずだった。

しかし今や趙友徳はまだ健在で、張冕の方が先に失脚してしまった。賈丹丹としては自分の身を案じるしかな...