章 1017

「そうそう、だから叔父さんはあの日君の理論を聞いて、君が有能だと分かったんだ。それに大軍の強い推薦もあってね。大軍は君を見る目があった。君は我が王家の功労者だよ」と王書記は笑いながら言った。

「叔父さん、そんな風に言わないでください。実は俊博が私を信頼してくれたことにこそ感謝しています。遠慮なさらないでください。大軍おじさんが、叔父さんは私に何か別件があるとおっしゃっていましたが、何でしょうか?」と安二虎は笑顔で尋ねた。

「二虎、君こそ気を遣いすぎだ。実は頼みがあってね。ある古い友人も同じような言いづらい病気を抱えているんだ。だが、この件は君と私以外の誰にも知られてはいけない。安大軍にさえ...