秋の蝉

ダウンロード <秋の蝉> 無料!

ダウンロード

章 1211

「小倩、もし俺が純粋に君を気に入ったからだとしたら?信じるか?」

「あなたが私のことを…気に入ってくださった?それで報酬も求めずに私を助けて、母の病気も治してくださるんですか?」

「ああ、それだけさ。正直に言うと、さっきお前と厳彪の会話は全部聞いていたんだ。俺はお前みたいな原則を持った女の子が気に入ったんだよ。確かに今は体を売る仕事をしているけど、お前自身のためじゃなく、お母さんのためだってことは分かる。学生の身で大金を稼がなきゃならない、他に方法がなかったんだろう。それに、こんな仕事をしていても、自分なりの線引きをしている。コンドームなしではやらない、いくらもらってもダメだと。その点、俺は本...