章 1655

「くすくす、あなたったら悪い人ね。私をこんな風に変えちゃって。あっ、二虎、前に何かいるわ!黒くて…懐中電灯で照らしてみて」蒋英は安二虎の背中にしがみついていたため、少し先の方まで見えていた。彼女は数十メートル先に何かが動いているのを突然発見し、安二虎に確認するよう急いで言った。

安二虎はすぐに手にしていた強力な懐中電灯をその方向に向けた。そこには巨大なオオトカゲが行く手を遮っていた。そのオオトカゲがどれほど大きいかというと、安家寨の村人が飼っている豚よりも大きく、体長は2メートルほど。頭を持ち上げ、長い舌をチロチロと出し入れする姿は非常に恐ろしく、全身の硬い鱗に鳥肌が立った。

「二虎、あれ...