章 1823

「それは彼女を怒らせた。激しく反応しようとしたが、それが不適切だと思い直し、慌てて扉を閉めた。安二虎は誰かが入ってきたのをとっくに気づいていたが、彼女を無視し、そのまま行為を続け、快感に浸っていた。振り返ると案の定、男勝りのオリがいた。

安二虎は下卑た笑みを浮かべて彼女を見つめた。男勝りのオリは最初怒っていたが、彼のあの無害な顔を見ると怒れなくなり、思わず彼と一緒に笑ってしまった。彼女自身でも不思議だった。この男が兄の背後で家中の女たちを食い散らかしているのに、なぜ彼と笑っているのだろう?

しかし彼女はどうしても彼を甘やかしてしまう。特に自分のお腹に安二虎の子供がいることを考えると、なおさ...