章 1893

「アロメ」は短時間の絶頂が続いた後、安二虎を抱きしめたまま動かなくなった。息も荒く、少し休息が必要な様子だった。安二虎は彼女がもう終わりだと思ったが、振り返ると二夫人が傍らで飢えたように彼とアロメの結合部を見つめていることに気づいた。これはモルセフが女を共有する流れなのだろうと思い込んだ。

そこで彼はすぐさまアロメから身を引き、一気にモルセフの二夫人、この色気漂う中年女性を押し倒した。彼女が何か言う間もなく唇を奪い、英雄の剣はアロメの体から持ち込んだ潤滑のおかげで、容易くこの二夫人を征服した。

この二夫人はこれほど強烈な英雄を経験したことがなく、完全に満たされ塞がれる感覚に思わず声を漏らし...