章 1906

彼女はやむを得ずテントから水筒を取り出して下半身を洗い流した。ちょうど一度洗い終えたところで、外から激しい足音が聞こえてきた。安二虎は外に飛び出し、一跳びで木に登ると、確かに一隊が襲撃してくるのが見えた。

「サニー、急いで!アバネフの部隊が来たぞ。俺たちが話し合ったとおりにやろう」安二虎はテントに戻って言った。

サニーはうなずくと、急いで服を着て外に出てきた。一方、安二虎は自動小銃を手に、一気に大きな木に飛び上がり、生い茂った葉の間に身を潜めて、襲撃してくる部隊を見つめていた。

見たところ二、三十人ほどが来ていた。先頭にいたのは若い女性で、身長165センチほどの、この地域では背の高い美女...