章 2371

「彼は堂々と九妹を自分の女にできるってわけね。あなたたち考えてもごらんなさい、あの父子揃って、どっちも女好きな血筋でしょ?」八妹が言った。

この八妹の言葉が落ちた直後、部屋の中で様子を窺っていたシンプソン夫人はそれを耳にした。具体的な内容までは聞き取れなかったものの、外で彼女たちが部屋の中で起きていることについて話し合っているのは分かった。シンプソン夫人は「まずい」と思った。この件が五、六、七、八姉妹に知られれば、あっという間にアキノの耳に入り、大事になるのは間違いない。

そう思うと、シンプソン夫人の胸が締め付けられた。ベッドを見れば、安二虎はエリス夫人を気絶寸前まで激しく攻めていた。しか...