章 2440

「分かりました、安さん。一時間だけお待ちください。一時間後に私がオフィスに現れます。それと、私のオフィスの物には一切手を触れないでください。特に明かりはつけないこと。あなたの存在を誰にも知られてはいけません。分かりましたね?」カルロスは厳しい口調で言った。

安二虎は理解した。カルロス大統領も、彼が大統領執務室に潜入したことを関係者以外に知られたくないのだ。どう考えても、これが漏れれば良いことではない。少なくともフィリピン大統領府の警備システムがお粗末だということの証明になる。外部の人間が簡単に大統領執務室に侵入できるなんて、とんでもない話だ!フィリピンのような民主国家では、このような醜聞が野...