章 2608

「そんなことがあり得るでしょうか?我が国フィリピンでは女性の堕胎は許されていません、それは違法行為です。それに、彼女たちが堕胎する必要などありません!あなたが姉妹を連れて行かないのであれば、私は彼女たちの腹の子を自分の子として育てます」

「本当ですか?それを本当にできるのですか?」安二虎は少し感動して尋ねた。

彼は実際のところ、アリ中佐をかなり信頼していた。部隊でこのような地位まで上り詰めたということ自体が、彼が優秀な男であることの証だった。そして優秀な男というものは、人との付き合いにおいて自分なりの原則を持つものだ。言葉に絶対の責任を持つとまでは言わないが、むやみに嘘をつくようなこともな...