秋の蝉

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章 2743

「違う!」安大彪は興奮した様子で言った。

「そんなことはさせない。安家寨の自警団に今からずっと幽情谷を監視させて、それから上に報告すればいい。そうだ、大軍おじさんはこの件について知ってるの?」安二虎は心配そうに尋ねた。

「知らない。俺は誰にも話したことがない。お前は安家寨で二人目にこの事情を知った人間だ。俺がお前にこれを話したのは、お前が強引なやり方で安家寨の大事を台無しにするのを恐れたからだけじゃない。もう一つ目的がある。今こうなった以上、お前に正式に後を継いでもらいたい。お前が望もうが望むまいが、安家寨の次の村長はお前でなければならない。これは我々の家訓でもある。安家寨のリーダーだけが——...