章 417

二人が起き上がった後、林霞はベッドの上が濡れていることに気づき、ベッドの下には至る所にティッシュが散らばっていた。顔を真っ赤にしていたが、安二虎はすでにドアを開けに行っていた。ドアの前に立っていたのは安思晴か安思雨のどちらかで、小さな唇を尖らせて彼の額に軽くキスし、色気たっぷりの表情を浮かべていた。

安二虎は意地悪そうな笑みを浮かべながら彼女を中に招き入れた。彼女が安思晴だとわかったのは、安思雨がこのような艶っぽい行動をするはずがないからだった。

林霞が床に落ちているティッシュを拾っていると、安思晴は意味ありげな笑みを浮かべて「林霞、どうだった?」と尋ねた。彼女は先ほど何度か二人を呼びに来...