章 46

「よし、じゃあハッキリ証拠を見せてやる。本当は見せたくなかったんだ、ショックを受けるだろうからな。結局、あいつはお前の夫になりかけた男だし、まだ気持ちがあるのは分かってる」

そう言いながら、ベッドのそばから自分の携帯電話を取り出し、部下から送られてきた写真を香媚に見せた。案の定、写真には安二虎が一糸まとわぬ女性の上に覆いかぶさり、明らかに怪しげな行為に及んでいる姿が映っていた。これでは香媚も信じざるを得なかった。

その時、安二虎は確かに秀陽県の拘置所の個室に拘束されていた。酔いから覚めてから数時間が経過していたが、彼はまだ状況を把握できていなかった。なぜ自分が拘置所に入れられたのか全く分か...