章 785

特に龍仙児は、蒼井石子の美しさと妖艶さに圧倒されていた。彼女がこれまで認識していた女性の概念を完全に覆すほどの存在だったのだ。あんなにも美しく妖艶な女性を見たことがなかった——一度も。驚くほど長身でありながら天使のような顔立ち、雪のように白い肌、その身体のどこを見ても一点の欠点も見つけられない。まさに女神と呼ぶにふさわしい存在だった。

もちろん、安二虎も蒼井石子の妖艶さに打たれ、思わず体が反応してしまった。彼女を抱きたいという衝動が湧き上がる。

だが、今日はそれが叶わないことを彼は理解していた。傷は小さいとはいえ、激しい動きをすれば間違いなく傷口が開いてしまう。ましてや女性を抱くとなれば、腰...