章 521

南宫姝はよく七爺のそばにいるため、七爺の計画についてよく知っていた。

もし上官婉儿と葉菲が一人の男性を争うことで両家の同盟関係が崩れるとしたら、それは損失が大きすぎる。

葉長風は天南省で長年事業を展開し、三子のような猛将たちを配下に置いている。今回は張冕さえも葉長風の手にかかりそうになっており、葉長風はまもなく天南省で名実ともに第二の勢力となるだろう。そして七爺の目標が明らかに天南省だけにとどまらないことは明白だった。

もし葉長風との関係を良好に保てなければ、七爺の勢力が外に出たとき、葉長風が背後から一刀を入れてくるかもしれない。そうなったら七爺はどうするのか?

「分かってるわよ、だからこそ...