章 79

早朝から起き出し、大きく口を開けて新鮮な空気を思い切り吸い込むと、たちまち心も体も爽快になった!田舎の空気は格別だ、あの煤煙漂う都会とは比べ物にならないほど良い。

龍根はズボンをぱんぱんと払い、家に入って二本のトウモロコシを手に取り、二口かじってから、堂々とした足取りで外に出た。娘たちや若い嫁たちもそろそろ畑仕事に出かける頃だろう。聞いたところによると、収穫が終わったら、村の書記を無記名投票で選ぶらしい。なんとかして叔母さんを当選させる方法を考えなければ。

だが、よく考えてみれば、金もなければ人望もない。おまけに外の人から見れば自分はただのバカだ。誰が自分の言うことなんか聞くだろうか?それ...