章 15

村長と全ての家を回り終えたのは、もう昼頃になっていた。最後の家から出てきた村長爺さんは、全身汗だくで、まるで激しい運動をしてきたかのようだった。

しかし、体の冷えよりも心の冷えの方が比べものにならなかった。村長はすぐに長いため息をついた。「初一よ、このままでは、我々の村は全滅してしまうかもしれんな。今、皆が非常に恐れておる。幸いなことに、彼らはお前を標的にしていないが、もしそうなれば、わしでも抑えきれんだろう」

私は顔色を悪くして、ただ立ち尽くすばかりで何もできなかった。村長は微笑んで言った。「まあいい、初一。この件は最初から最後まで、お前のせいではない。確かに全ては君から始まったこと...