章 182

その夜、私は再び公園のベンチに腰を下ろしていた。目を開けた瞬間、自然と一つため息が口から漏れた。この間の修行で、石彫りの霊気を吸収し呼び出す技はほぼ完璧に近いところまで習得できていた。

今夜また術を使いながら、私は次の目標に進むことを決めていた。それは新たな石彫りを探すことだ。

今や霊魄空間を開いたものの、残念なことに睚眦の石彫り以外に、手元には使えるような石彫りが一つもなかった。

つまり、どういう状況かというと、霊魄空間は確保したのに、そこに入れる石彫りが睚眦のもの以外にないのだ。

私の持っている石彫りは数こそ多いが、どれも低級な霊彫りばかりで、霊気がほんの少し強いものさえない。なん...